<発達共助連のご案内>内容
☆基本理念・目的 ☆ネットワークケア ☆発達支援と環境調整
☆共助と自助 ☆DSの重要性 ☆活動内容と狙い
☆組織と連員構成 ☆連の歩み ☆入連問い合わせ
発達共助連では、軽度発達障害の子どもたちに対し、医療現場や教育現場では得ることがかなり困難な発達支援を行っております。
これは、感覚統合、作業療法、視覚機能訓練を三位一体とした直接発達支援を中心に、子どもたちの環境調整および学習支援から成り立っています。
発達共助連では、これら発達支援に加え、発達共助連で育成し登録されたDS(ディベロップメンタル・サポーター)を子どもの適性に応じ派遣するとともに、野外での集団活動を実施することにより、多角的なサポートが可能になっています。
これらは、すべて有機的な連携の下、実施されています。
直接発達支援とは、作業療法・感覚統合・視覚機能訓練が三位一体となってなされる訓練・治療的アプローチです。発達支援は、目に見える現象に対して対症療法的に支援するのではなく、原因を追求し、その原因に対して訓練・治療を行います。そのため個々の子供たちの訓練内容は大きく異なります。同じ革細工や木工を行っていてもその目的、行い方は全く違います。個々の子供たちの問題点を明確にし、その問題点の原因を追求して個々の子供たちにあった治療を実践していく、それが発達支援です。     
発達支援は作業療法士、健康心理士、DSが専任スタッフとして関わります。健康心理学的アプローチ、教育学的アプローチが発達支援をバックアップしています。

発達時期のLD、ADHD、アスペルガー症候群の子供たちに対して、作業療法、感覚統合、視覚機能訓練を利用し、個々の子供の発達課題(視覚機能、運動機能、日常生活技能、学習基礎能力、心理・社会的発達など)や現在、将来にわたる生活を考慮した治療を行います。

●作業療法の目的●

学習基礎能力の発達:学習にとって必要な形、数、色、大きさ、方向性、カテゴリー化、時間の観念など概念の発達を促します。

巧緻運動機能の発達:肩や肘を含めた手の機能の発達を促します。

日常生活活動の発達:学校生活や日常生活に必要な学習能力を含めた日常生活活動能力の獲得に向けて治療を行います。必要な場合、運動失調症の検査・訓練も行います。

心理・社会性の発達:種々の作業を通して自己効力感の向上、情緒の安定、自律性の向上や対人関係・役割遂行の発達を促します。

●感覚統合の目的●

我々の脳は環境から感覚を受け取り、それを判断・解釈し、行動として表現します。この一連の流れで重要なことは感覚の受け取りです。感覚統合では一般的な五感である視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚と固有感覚(関節の曲がり具合やどの方向に動いているかという運動の感覚)、前庭感覚(重力や加速度、身体のバランスを感じる感覚)を加えた7つの感覚で考えます。
軽度発達障害の子供の多くは、感覚の受け取り方に問題があり、それが彼らの困難さや問題行動の原因となっています。触覚が過敏な場合、友達の体が少し触れただけで痛いと感じ、けんかになってしまう場合があるし、触覚が鈍感な場合、絶えず何かに触っていなければ落ち着かない場合もあります。発達支援では水刺激や粘土の触刺激などによって、触覚刺激を満足させたり(触覚に鈍感な場合)、触覚刺激を徐々に慣らしていく(触覚に敏感な場合)治療がなされます。また、前庭感覚や固有感覚が鈍感な場合、多動を示すことが多く見られます。このような場合、粗大な身体活動を取り入れることで前庭感覚や固有感覚を満足させることが重要です。聴いたことが記憶できないなど聴覚の情報処理が苦手な子もいます。紙面に書いて示すなど視覚情報を増やすことによって聴覚を補うことが重要です。逆に聴覚的記憶は得意だが視覚的記憶が苦手な子もいます。下記、視覚機能の訓練と合わせ、視覚情報が上手くコントロールできるよう治療していきます。
感覚統合は、感覚刺激の量と質をコントロールしながら与えていくことで適切な反応を導き出す訓練といえます。

●視覚機能訓練の目的●

視覚機能訓練は視覚の一般的指標である「視力」にではなく、「眼球の動き」にアプローチする訓練です。
軽度発達障害の子供の多くは、学習・作業を行おうにも視覚機能そのものが上手く働いていないために目的を思う通りに遂行できない問題がみられます。眼球運動能力が低いために、読むときに字や行を飛ばして読む、どこを読んでいるか分からなくなる、ボール運動やなわとびが苦手などの問題が生じてきます。視覚機能訓練では、眼球運動能力、両眼の協調能力、情報の記憶・操作能力、空間の認識能力などを約20項目の訓練によって向上させていきます。
医療現場でもまた特別支援教育が開始された教育現場でも、子どもの状況を正確に総合的に把握していなければ、子どもにとっての適切な対応が出来ないばかりか、子どもたち自身の混乱が増加するとともに、保護者も療育方向を巡って混乱を来します。
発達共助連では、子どもたちに対する最善の療育方針を検討するため、医療現場、教育機関、保護者等の間をコーディネートし、話し合うとともに、積極的な提案を行っていきます。
また、保護者についても心理学的アプローチによる面談(カウンセリング)を実施しています。
発達支援室において発達共助連独自の療育の実践の一環として、「学習支援」を実施しています。
この学習支援は単に学力の向上を目的としたものではなく、あくまで発達支援の一環として実施ているものです。子どもの持つ特性に十分配慮しつつ、苦手とする部分の思考力、表現力を高めうようとするもので、子ども一人一人の特性に応じて独自の教材を作成して実施しています。
連員である2名の現役教師により毎月、土曜日1コマ80分で、3コマほど実施しました。この支援でも、記録用紙の存在により一人ひとりに継続的、計画的に介入することが可能となっています。